アナウンサーとフリーアナウンサー

さて、ここで話し方のプロであるアナウンサーについて少し触れておきましょう。

アナウンサーという仕事

一般的にアナウンサーと聞くと、テレビやラジオの報道番組でニュースを読み上げ視聴者・聴取者に事件や出来事を伝える人･･･というイメージが一般的でしょう。

そして他にも、バラエティ番組の進行役やドキュメンタリーのナレーション、放送局が主催するイベント等の司会など幅広く活躍しています。

アナウンサーはわかりやすい発音・言葉の選び方に長けているので誰にでも聞き取れる言葉、分かる言葉で話すことができるからこそ、話し方のプロとして色々な仕事をこなすことができるわけです。

番組を見ているとタレントのようで一見華やかな世界に思いがちですが、アナウンサーは本来、単なる報道局の社員に過ぎません。

企業の会社員と同じようにデスクワークもしますし、またレポーターの任が下ればすぐさま事件現場に飛び、取材をし、自分の言葉でまとめ的確に伝えなければなりません。

時代の流れを敏感に感じ取り、臨機応変に行動できる人材が求められているのです。

ここ最近テレビ局各局では報道番組に力を入れていますので、一昔前のように華やかであればいい、多少原稿が読めなくても仕方がないといった、いわゆる女子アナと呼ばれる人材は活動の場が限られて来ている傾向にあるようです。

夕方の報道番組などでは未だに大御所の女性アナウンサーが第一線で活躍されていますが、やはり仕事を依頼する側も肩書きだけでなく、重要な役割は実力や信頼があるアナウンサーに任せたいという事なのかも知れません。

フリーアナウンサーとは？

フリーアナウンサーとは放送局に属さないアナウンサーを指します。
アナウンサーは局(会社)の社員ですので、その活動範囲は内部に限られてしまう例がほとんどです。

努力して入社したけれど自分の求めていた理想と現実が合致しない、というのは私達の中でもよくある事。よく｢フリーになる｣と聞くとタレントになるかのように思われそうですが、スキルアップの為に転職する方法として、アナウンサーには「フリー」という選択肢がある･･･という考え方が妥当かもしれません。

フリーアナウンサーになってからは他局の番組に出演したり、ナレーションや声優として活動したりとその活動の自由度が大きく広がります。

アナウンサーとしてのスキルよりも、外見やキャラクターで勝負するタイプの「人気アナウンサー」は、どちらかというとタレントとして活躍する人の方が多いようですが･･･。