滑舌、間の取り方、呼吸

滑舌、間の取り方、呼吸など、話し方の細かい技術についてまとめてみましょう。

滑舌

滑舌とは、言わば「つっかえずに話せるかどうか」。肝心なところでつっかえてしまっては伝わるものも伝わりませんよね。

滑舌を鍛える方法としてすぐに思いつくのは、やっぱり早口言葉などでしょう。「かえるぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ、合わせてぴょこぴょこ六ぴょこ ぴょこ」や「生麦生米生卵」などは特に有名ですが、これらは人が連続的に発音しにくい言葉が並んだ構造となっています。

そして、人それぞれ得意な言葉、苦手な言葉が違います。これは発音のクセや舌の長さなどで違ってきまが。苦手な言葉も練習しだいでスムーズに言える ようになります。

早口言葉と話し方トレーニング

ただ、早口で言えるようになる事がゴールではありません。これは私が実際にアナウンスセミナーで教わった事ですが、早口言葉というツールは、発音の スピードを鍛えるためのものではなく、普段のスピードでしっかりと発音できるようにするために使うものなんだそうです。

ただ単に早口のフレーズをこなすのではなく、口を大きくあけて、「あ」「い」「う」「え」「お」の口の形をしっかり作って発音するのです。

早口言葉をゆっくり練習をしてみると、意外に難しく苦労した経験があります。でもこの練習を続けた結果、「なにぬねの」や「さしすせそ」が多く出て くる言葉が苦手であると理解できましたし、繰り返し練習する事で克服できるようになりました。ただし日々努力しないと戻ってしまいますので注意が必要で す。

間の取り方

書き言葉には「、」や「。」、また段落などといった言葉のリズムを作るポイントがありますが、読むときや話す時などにはそれ以外の所でも皆さんは自 然とリズムを作っています。

それが「間」です。これは故意に作るものと自然に作るものがあります。テレビやラジオのナレーションをよく聴いてみると、次にくる大切な言葉の前に は必ず少し間を取っています。

日本語は全ての音が同じ長さでできていますし、例えば英語のようにどこか一部分だけを極端に伸ばしたり、特定の言葉だけを極端に強く発音したりもし ません。

つまりリズムを意識せずにただ読むだけ、話すだけでは単調に聞こえてしまうのです。

そこで、少し間を空けることによって内容を区切り、意味をより伝えやすくする工夫が必要になります。

呼吸(ブレス)

また文章を読む時や会話をしている時に必ず行う事があります。それは「ブレス」。ブレスとは息継ぎの事です。

どんな人でも言葉を発する時にはまず空気を吸って、次に吐き出しながらそこに音をのせていますよね。簡単に言えば喋る時には必ず息を吐いているとい う事です。

息を吸わずに喋り続けていれば、どこかで呼吸しなければ苦しくなってしまいます(笑)。

意図せずに行う呼吸、これもトレーニングによって前述した間の取り方に加えて技術のひとつとして使うことができます。

苦しくなるまで喋って突然息を吸ったり、文節ごとにブレスをすると、そのたびに内容が途切れてしまいうまく伝わらなくなってしまいます。

人前だと緊張して呼吸が荒くなってしまうという方もいるかもしれませんが、発言する前に深呼吸をするとだいぶ違ってくるはずです。

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